By Douglas A.Sirois
1. サムネイル各ページに対して数個のサムネイルを描き、構図やコマ割りを固めます。アイデアを描きとめるだけなので、サムネイルのサイズは縦 7~10cm 程度にし、描き込むのは最小限にしましょう。1 つのアイデアに固執せず、もっと良い構成がないかどうか、サムネイルを自由に修正してください。サムネイルの段階では、筆圧に応じて線の太さを変えながら素早くスケッチできる [筆圧サイズ鉛筆] がとても便利です。 |
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2. サムネイルからラフスケッチを起こすページ構成に満足したら、サムネイルを拡大します。サムネイルを囲むように選択し、トップ メニューから [編集] – [自由変形] を選択します。コーナーポイントの 1 つをつかみ、Shift キーを押したままドラッグして、ページをキャンバス全体に拡大します。新しいレイヤーを作成して、ページのコマをラフにスケッチします。オブジェクトやコマ割りを微調整するいい機会です。ここでは詳細をすべて描き込むのではなく、サムネイルからきっちりしたレイアウトを描き起こしながら、どこを最も暗い影の領域にするかを考えます。影の領域を作ることで、読者の視線を効果的に誘導できます。ページのラフ スケッチには、スケッチらしさを存分に表現できる [リアル鉛筆(2B)] がお勧めです。ペンを斜めに傾けると、広い領域を簡単に塗りつぶすことができます。 |
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3. 各コマのパースを定めるここで重要なのは、舞台デザイナーとなってキャラクタが存在する世界を作ることです。ストーリーの時代と場所を設定します。まず、各コマに正確なパースを設定することから始めます。コマごとに視点を変えるとページがダイナミックになり、話の流れに沿って読者の目を誘導できます。パース線は実際に、視線を次のコマへ導くために使用されます。パース線を描くには、[極細ペン] の 10 番を使い、サイズを 1.5 にして、直線ストローク モードで描きます (ショートカット キー = V)。 直線はページの外へも伸ばすことができるので、様々なパースを描いてみましょう。次に、設定の時代と、その頃に存在した建物について調べます。この例では、建物や薄汚れた街角のスタイルを決めるのに、オールド ウェスタンの街並みが大変役立ちました。個人で撮影した写真を使って、設定にリアリズムを加えました。舞台の詳細を整えれば整えるほど、できあがるページはより真実味のある面白いものになります。 |
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4. 人体を描くここでは、キャラクタ用に新しいレイヤーを作成し、Painter 11 の [リアル鉛筆(2B)] ツールを使用します。人体の構造と比率を強く意識することが必要です。人体を正しく理解し、パースに合わせて正しく配置することで、キャラクタは真に迫ったものとなります。初めに球体や円柱をラフに描くと、人体の比率を正しく描く助けになります。人体は最も重要です。キャラクタの重要な要素でないかぎり、小道具や帽子などの衣装を描くのは後にしましょう。服が無い状態で、人体構造を正しく捉えることに集中してください。 |
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5. 鉛筆画の詳細を描き込む新しいレイヤーを用意し、Painter 11 の新しい [リアル鉛筆(2B)] を使用して、1 コマずつ、描線を入れていきます。描線はシンプルにした方が線を入れるのが楽になります。[リアル鉛筆(2B)] を使うと、様々な重みの線を使用して線入れできます。線の重みで遠近感を表現できます。手前にあるものは太い線で描き、背景や後ろにあるものは細い線で描きます。参考資料を見ながら、木目や服のしわ、薄汚れた地面や帽子のくたびれた感じなど、詳細を描き込んでいきます。[リアル鉛筆(2B)] と Wacom ペンタブレットを使って少しずつストロークを重ねると、まるで本物の鉛筆のように陰影をつけることができます。 |
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製品詳細は以下のページをご覧ください。 www.corel.jp/painter |