世界で使われている代表的ペイントソフトの入門版「Painter Essentials 4」と「Wacom Bamboo」を使えば、デジタル写真からいろんなタッチのイラストや絵画を自在に描けます。その一例をご紹介します。
操作手順
まず、「フォトペントモード」で「ファイルを開く」をクリックし、描きたい元写真を読み込みます。「トレーシングペーパー」をチェックし、全体画面を「描画とペイントモード」にします。
画面の右側にカラーパレットの下部に、レイヤーが表示されています。読み込んだ写真が表示されている「ソース画像」のレイヤーをクリックし、上の不透明度のスライダーを左にスライドさせてみましょう。メインの表示画像が、薄くなっていくはずです。 これで、下絵のできあがりです。
それでは描画作業に入りましょう。 まずレイヤーパレットの「キャンパス」クリックします。
広い面の空から描く方が後々楽です。アクリル絵の具風に仕上げたいので、ブラシツールのブラシの引き出しをクリックして開き、「薄塗りペイント」の中の「ウエットアクリル」をクリックして選択。
「ブラシサイズ」や「不透明度」を適当に決めて、カラーパレットから「明るい空色」を選択。ダイナミックに塗って行きます。 描画表示を見ながらブラシサイズや不透明度は、いろいろ変えてみましょう。
筆圧を効かせて、タテヨコに変化を付けて塗っていくと動きと立体感のある描写になります。
同じように、花や茎の部分も描いて行きます。 パーツごとにそれぞれ専用の新しいレイヤーを作って、そこに描いて行くと訂正する時に楽です。
ここでは、さまさまなブラシを組み合わせて描写しています。 色も「ミキサーパレット」で、絵の具を実際に混ぜ合わせるように、微妙な色を作りながら塗り重ねて行きました。
ブラシの種類によって「ブラシサイズ」や「不透明度」を調整し、筆圧の強弱やペン先を回転させたりして塗っていくと変化と立体感のある描写になります。
太陽の光の描写は「エアブラシ」のペン先ツールを使ってみましょう。
ペンツールの「水彩」から「デジタルエアブラシ」を選択。 描画色を「白」にして、筆圧の強弱をつけて、矢印の方向へ塗って行きます。
光線のような表現になるように描写すると、雰囲気がでます。
失敗しても何度でもやり直しができますので、筆圧の効果を出すために強弱やペン先を回転させるなどして、効果を確かめながら描いて行きましょう。
【やり直し】の方法
●ペンを逆さにして塗る (詳細を見る)
●「消しゴム」ツールを使う
●ショートカットキー
Windows(Ctrl+Z)
Macintosh(コマンド+Z) で1行程戻る
など
元画像である「ソース画像」のレイヤーパレットの左側にある目のアイコンをクリックして下絵を非表示にして、描画だけを確認する事ができます。不足の部分を描き足したりして完成です。